水泳の池江璃花子選手が白血病を発症したことを公表し、骨髄バンクに問い合わせが増加しているというニュースを見てこの記事をアップします。
書こうか迷ったけれど書きます。
私は骨髄バンクのドナーに選ばれた経験があります。
そして、末梢血幹細胞の提供者になりました。
末梢血幹細胞提供で、やることは、ほぼ成分献血です。
何の後遺症もありませんし、やって良かったと思っていますが、実際に体験したからこそ安易なドナー登録には否定的になりました。
骨髄提供を待っている患者さんのうち9割近くは、型の合うドナーが見つかるのに、実際に骨髄提供を受けることができるのは、その6割程度だそうです。
それは何故なのか?
私なりの意見としては、事前の健康チェックが非常に厳しい。
高血圧、コレステロール値が高い、血糖値が高い、すべてはねられます。
そして、事前の面談も健康チェックも、実際の提供日もすべて平日の病院の営業時間内です。
私は確か半休含めて7回有給を使いました。
仕事の休みの融通は利きますか?
後は家族の説得。
既婚者ならパートナーの同意が必要です。
価値観は共有していると思いますが、独身時代に登録した方は、パートナーとドナー候補に選ばれた場合のことを話し合っておいた方がいいと思います。
これ、独身だと成人でも親の同意が必要になります。
そして親はおそらく反対します。
説得できますか?
同意が得られないとドナーにはなれません。
おそらく上記の理由でドナー候補に選ばれても断る(はねられる)人が多いのではないでしょうか。
ドナー候補が見つかったことは患者さんに伝えられるそうです。
しかし、断られた(はねられた)理由は伝えられないと聞きました。
型の合う人が見つかったと聞いて希望を持った後で、ダメでしたと伝えられる患者さんの精神的なダメージはかなり大きいのではないでしょうか?
新規にドナー登録を検討している方は、これらをよく考えた上で登録して欲しいと思います。
なお、市町村によっては、ドナー手当が出るので、例えば日給制の仕事の方が仕事をを休んでも金銭的にはフォローされる可能性があるので調べてみてくださいね。
私は有給休暇を使いましたが、京都市の場合はそれでもドナー手当が出ましたので、金銭的にはむしろボーナスをもらったような感じです^^
また、通常なら問題ない方でも、一時的に闘病中とか妊娠中とか海外赴任中で提供が難しい方は、ドナー候補から外してもらうことも可能なので検索してみてください。
ドナーが見つかったのに、提供は受けられなかったという患者さんが発生しないことを祈ります。