私は長年暮らしたアパートのオーナーが替わり、取り壊しによる退去を迫られたことがきっかけで、路地の奥のリノベーション済み町家を購入しました。
築100年越えのアパートから、まさかの築100年越えの町家への引っ越し。
さすがに自分でも予想していませんでしたわ( ̄∇ ̄)
この物件選びの過程は、自分にとっては苦い経験と切り離せないので、楽しいだけの思い出ではありません。
住宅ローン減税対象になるマンションの間取りが苦手だった
私が当初、家(マンション)を購入しようと本気で考えて、探していた時に紹介された物件には、魅力を感じることができませんでした。
特に住宅ローン減税対象になる、3LDKタイプが苦手でした。
大抵、窓のない和室があって、寝室は共用廊下側にあって窓が廊下に面している間取りです。www.inthe-alley.net
この間取りが使いやすくて、気に入っている方を否定するつもりはございません!
私の好みに合わないだけです。
エアコンを使わない季節は、窓を開けて寝たいのですが、廊下に面していると落ち着かない…
ある程度の規模のマンションは、ほぼこの間取りに統一されている気がしました。
実際、案内してくれた不動産屋さんに、3LDKのマンションなら、基本の間取りは同じと言われましたもの。
この間取りが気に入らない方々が、リノベーションを選択するんでしょうね。
賃貸の方が面白い物件は多かった
それまで約20年、賃貸アパート住まいでしたが、賃貸物件の方が面白い物件が多かったです。
賃貸物件は個人のオーナーさんが多いので、一般的な価値観に縛られていません。
オーナーの好みで突っ走ったと思われる奇抜なデザインとか、計算ミスで発生したと思われる謎の空間とか、増改築によって開けられなくなったドアとかw
↑
こういうのが本当に好きです。
この突飛さが実際に住むにあたって許容できるものなのかどうかは、慎重に判断する必要がありますけどね。
劇的Before/After のBeforeみたいな機能に支障がある物件は、さすがにパスしますが、多少不便でも面白いちょっとした欠点のある物件に、私は愛着を持ってしまうのです。
そして実際に購入した現在の住まいには、隠しドアがついてきましたw
好みを押し殺して、常識的な物件を選んでも後悔する
物件探しをしていた当時は、住み替えが簡単な賃貸と違って終の棲家を選ぶなら、世間一般の価値観に合わせた方が無難だろうと思っていました。
そこまで言語化して考えていたわけではありませんが、住宅ローン減税や耐震性、築年数を選択肢の上位に置いていたことは間違いありません。
そして、大きなミスをしでかしたんですよね…
わたくし、手付金放棄でマンションの購入を見送ったことがありますorz
無難であることを優先して、自分がその部屋に愛着を持って住めるか?ということを、物件選びのときに考慮していませんでした。
長年住むうちに愛着が湧くだろうと軽く考えていたのです。
しかし、担当の不動産屋さんの言動に不信感を持ったことや、現在の路地の家に出会ったことがきっかで、私はこのマンションを愛してないし、今後も好きになれないだろうということに気づきました。
そして、手付金放棄での契約破棄に至るのです。
忘れることのできない苦ーい経験です。
その家(マンション)に愛着が持てるポイントがあれば良い
物件選びの際には、それが賃貸でも購入でも、どうしても譲れない予算と立地という縛りがありますよね?
だから、この条件をクリアするなら、ある程度の妥協は必要になるはずです。
でも、なんらかの条件を妥協してでも、その物件を手に入れたいと思える愛着ポイントがあるかどうかはとっても重要!
それは、人によっては窓からの景色だったり、言葉では言い表せない雰囲気だったりするかもしれません。
私の場合は、路地の奥という秘密基地っぽい立地と、古いガラスが多用された内装がお気に入りポイント。
路地の隠し扉はボーナスポイントでした ♪
妥協した部分は長屋であるということ。
現実的な条件以外の、何か好きだと思えるポイントがあれば、その後の生活が充実したものになると思います。
こんなことは、言われなくても当たり前ですかね^^;
逆に、ちょっとでもひっかかる点があれば、納得できるまで契約は見送った方が後悔がないと思います。
それで、買いそびれて後悔するというのも、無きにしも非ずですが…
焦って契約して後で後悔しても、支払った金額によっては引き返せない可能性があるので、ちょっと気に入らない点もあるけど、自分はこの家(マンション)を気に入っているのだ!という気持ちになるまでよく考えた方がいいと思います。
私は残念ながら、無駄にお金を失ったけれど、最終的にたどり着いた欠点のある路地の家を愛しています。
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ハンサムボーイくんも、この家が好きでしょ?