路地裏の生活者

路地の奥のリノベーション済み京町家で猫たちと共に暮らしています。長年暮らした築100年を超えるレンガ造りアパートメントが取り壊されることになり、中古マンションの購入を検討しましたが、たどり着いたのは築100年越えの路地の奥の町家でした。

骨髄バンクのドナー登録は簡単だけれど、ドナーに選ばれる基準は厳しい

昨夜ぼんやりネットサーフィンをしていたら、下記の記に遭遇しました。

 

「骨髄提供する意思がなくなったのなら、ドナー登録を解除して欲しい」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190710-00010004-finders-sctch

 

以前の記事にも書きましたが、私は骨髄バンクのドナー経験者です。

その経験を踏まえて、安易なドナー登録には反対の立場になりました。

 

www.inthe-alley.net

 

  

ドナー登録は簡単

私は、年1回は献血をするので、献血センターで登録しました。

少量の採血で登録でき、事前の健康診断も必要ありません。

ただし、この時点で献血の基準に引っ掛かる人ははねられる可能性が高いです。

もし、はねられないとしても、400ml献血基準がクリアできない人は、登録しない方がいいと思います。

ドナー候補に選ばれて後の、健康診断をクリアできる可能性が低いからです。

 

どの程度の期間でドナー候補に選ばれるのかは人それぞれ

私は、ドナー登録してから約4年後にドナー候補に選ばれました。

年に何度か骨髄バンクから事業案内が届くので、ドナーに登録したことは覚えていましたが、いつ登録したのかはすっかり忘れていましたわ。

ドナー候補に選ばれて最初の面接で、候補に選ばれるのが4年後なのは早くないと言われました。

だから、登録後すぐにドナー候補に選ばれる可能性もあるのだと考えた方が良いと思います。

 

ドナー候補に選ばれるとオレンジ色の封筒が届きます

私がドナー候補に選ばれたとき、普段の骨髄バンクからの事業報告とは異なるオレンジ色の封筒を受け取りました。

骨髄バンク オレンジの封筒」で画像検索するとたくさん見つかります。

普段、届くのはこういう白い封筒 ↓

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オレンジの封筒が届くのは、ドナー候補に選ばれた時だと知っていたので、すぐに内容を確認しましたわ。

予想通り、ドナー候補に選ばれたことが記載されており、最短(80日以内)での移植を希望するとのことでした。

この時点では、ドナー候補のひとりであって、他にも候補はいる可能性があります。

唯一の候補かも知れませんが、これは確認できません。

急いでいるようなので、翌日にはドナーになることに同意する書類を返信しました。

私にしては素早い対応!

 

本来はドナー登録前に検討すべきことですが…

候補に選ばれたら断るつもりはなかったのですが、同封された移植の流れに目を通して、血液検査や面談で仕事を休まなければいけない回数が、想像していたよりも多いことに気付きました。

  • 初回の血液検査
  • 最終同意面接
  • 精密検査
  • 通院2~3日
  • 入院2~3日

骨髄提供になるか抹消幹細胞提供になるかによって、やることが異なるので日数も異なりますが、どちらも入院含めて7回程度は平日に病院に行く必要があります。

私は病院が近かったので、入院以外は半休でOKでしたが、職場と病院が遠いと1日休むことになります。

休みはとれますか?

 

最終的に近親者(配偶者か親兄弟)の同意が必要になるので、できればこれもドナー登録前に意見のすり合わせをしておくことが望ましい。

でも、登録したことすら話していない人が多数派なのではないかしら?

 

こういった、ドナー候補に選ばれた後の手順は、登録前のパンフレットに書かれていたはず。

しかし、人は現実に事態に直面するまでは、具体的なことまで考えないよね…

 

骨髄バンクとの連絡にメールは使えません

驚いたのは、骨髄バンクとは電話でしか連絡が取れないこと。

ドナー候補に選ばれると、担当のコーディネーターが付きます。

この人とは携帯電話で連絡をとるのですが、ショートメールの利用禁止です。

もしこちらから送っても返信はしてもらえません。

事前健康診断の日程なども、電話でやり取りをする必要があります。

対応可能なのは9時ー18時(9時ー17時だったかも?)

私は業務時間中でもだいたい電話をとれますが、携帯自体の持ち込みが禁止されている職場なら、ここでアウト!

持ち込み禁止は、意外とありますよ。

これは骨髄バンクに本気で改善していただきたい!

 メール使用不可なのは、個人情報の誤送信を防ぐためらしいですが、日程調整にどんな個人情報が含まれるというのか…

 

通常よりも健康診断はシビア

骨髄バンクのドナー条件にも記載されていますが、ドナーの条件はかなりシビアです。

400ml献血の条件をクリアできる人は、ほぼ大丈夫だと思いますが、血糖値やコレステロール値も検査されます。

でもわたくし、血液検査でチェックする項目については、献血で調べる項目だけをチェックすると思ってたんですよね…

午後の血液検査で、食後1時間半後に検査を受けました。

そして、今まで通常の健康診断で引っ掛かったことのない血糖値が、基準値を超えてしまったのです!

事前の食事制限は不要だと聞いていたので、お昼にラーメンを食べたら、血糖値が上がりすぎた!

それでも通常の糖尿病予備軍検査などに比べたら、基準範囲内なんです。

それくらい、ドナーの健康チェックは厳しいです。

血糖値も重要なら、事前に教えて欲しかったYO!

再度の採血と精密検査で無事に基準値をクリアできました。

 

 

ドナー登録を検討している人と患者さんに伝えたいこと

私が聞いた限りでは、ドナー候補者がなぜ、ドナーに確定しなかったのかは患者さんには伝えられないそうです。

ドナー候補が見つかって希望を持ったのに、移植には至らなかったとしたら、自分の命が軽視されている気になるんじゃないかしら?

患者さんには、ドナーになれなかった人には、気が変わった人もいるけれど、助けたいと本気で思っていたのに、健康基準がクリアできなかった人も多くいるのだということを知って欲しい。

あなたの命は軽視されていません!

長くなり過ぎてまとまりがなくなりましたが、私が伝えたいことは、以下3点です。

  1. ドナー登録前には、ドナーに選ばれた際に本当に提供できる覚悟と時間があるか、しっかり検討すべし!
  2. そして、近親者の同意を得ておくこと。
  3. 登録後に健康状態や生活に問題が発生した場合は、すぐにドナー検索停止申請または、登録を取り消すべし!

 

ドナー候補が見つかって希望を持った後で、患者さんががっかりする結果になる事は、できれば発生してほしくない。

 

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