骨髄バンクから、ドナー経験者への健康状態を確認するアンケートが届いたので久しぶりにドナーネタを。
私は骨髄バンクのドナーを経験したことがあります。
以前の記事では、ドナー登録に対しての考えを書いたので、今回は具体的に経験した内容を主に書いていきます。
私が経験したのは骨髄提供ではなく、知名度低めな末梢血幹細胞の提供という形式でした。
末梢血幹細胞提供のためには、連休をとる必要があります。
末梢血幹細胞提供は、薬剤の注射で血液中の造血細胞を増やした後で成分献血を行うという感じです。
3日間の通院+1泊2日の入院と5日間連続で有給休暇を使いました。
私の場合は、自宅・病院・勤務先がアクセスしやすい立地だったため、月・火・水の午前中に通院して午後は出勤できましたが、立地が悪いと結構な長期休暇をとることになります。
その前の健康チェックと最終同意面接のときにも半休を使ってます。
私は有給休暇が取りやすい職場のため、問題ありませんでしたが、この辺りはそれぞれの置かれた環境によると思うので、ドナー登録するときにはよく検討すべき点だと思います。
造血細胞採取前の準備
3日間の通院でまずは、血圧、脈拍のチェックと採血を行い血液の成分をチェック。
献血前に行う健康チェックと同じ内容だったと思います。
結果がOKだったら、G-CSFという薬を注射します。
筋肉注射(血管に刺す注射じゃない)なので、そこそこ痛いですが、ドナーはVIP扱いで、時間をかけてゆっくり薬剤を入れてくれました!
ゆっくり注入すると筋肉注射でも痛みが少ないってのは本当でしたよ。
G-CSFを注射することで血液中の造血細胞(幹細胞?)を増やして、それを成分献血のように取り出すらしい。
4日間この注射を続けます。
G-CSFの副作用について
末梢血幹細胞提供ドナーになる場合、G-CSF注射の副作用について説明を受けるので、不安を感じる人が多いかもしれません。
説明された副作用は、関節痛、発熱、倦怠感など風邪をひいたときの症状ですが、個人差が大きいらしく、私はほとんど症状が出ませんでした。
最も副作用の影響が出ているはずの採取当日でも、あえて言うなら、たくさん歩いた日の翌日のだるさといった程度です。
採取に向けて入院
前日から1泊2日の予定で入院します。
ここで4回目のG-CSF注射を受けて、この日は待機するだけ。
病室は個室で、ユニットバス付だったので、広めのワンルームマンションみたいでしたよ。
翌日の採取もこの部屋に機材を持ち込んで行いました。
やることがなくて、暇つぶしに持っていっていた長編小説を読んだり、院内のドトールに行ったり、昼寝したりして初日は終了。
病院食は美味しかったけど、量が少なかった!
あれが適量なら普段の私は食べすぎです…
待機するだけなら通院で良さそうなのに、なぜ入院なのかというと、採取の当日にドナーが事故に遭ったりして中止になると、待ってる患者さんの命にかかわるので、ドナーの身柄は確実に確保しておきたいもよう。
気持ちはわからなくもない。
採取当日、寝起きの健康チェック
採取当日の朝7時くらいに看護師さんに起こされて、ここでも血圧、脈拍のチェックと血液検査を受けます。
生まれてはじめて寝起きに血圧を測ったんですが、最高血圧が80前半と低く、この結果ではドナーの基準をクリアできないので、ちょっと体を動かし、最近あったイライラする出来事を思い出しながら(献血ルームで教えてもらった血圧を上げるテクニック)再検査してクリア。
普段の採血は肘の内側で行いますが、この日は、一級品の血管は採取本番のために取っておくため、手の甲の血管からの採血です。
手の甲の血管もしっかりしているので針は簡単に刺さったのですが、血流が悪すぎて血が出ないという…
注射針とチューブだけでできてるような簡易版の注射器から、普通のものに変えて採血を完了しました。
太い針を見てはじめて不安になる
私はドナーになることに対して、ほとんど不安を感じたことがありませんでした。
めずらしい経験ができるわ♪ くらいの気持ち^^;
ドナーと言っても成分献血をするようなものでしょう?
成分献血はやったことがあるし、それで後に体調不良になったこともないから平気、平気♪
しかーし、末梢血幹細胞採取のために使う注射針を手に、医師が説明を始めたときだけは怖かった!
長さが20cmはあったので錯覚したのかも知れませんが、今まで見たことのない太さに見えた!
必殺仕事人が頭に浮かんだわ。
激しく動揺( ̄□||||!!
これを・・・両腕に刺す?
実際には、腕にしっかり固定するために長いだけだったんですが、20cm近くも刺されるのかと思って動揺しましたorz
注射針を刺す前には、塗るタイプの局部麻酔も使うから痛みは感じないはずという説明もあって、やっと気持ちが落ち着いたYO( ̄▽ ̄)
そして、私が担当医から説明を受けている間に、病室には採取に必要な機器が搬入されセッティングが着々と進められていました。
続く
どこを見てるのかな~