路地裏の生活者

路地の奥のリノベーション済み京町家で猫たちと共に暮らしています。長年暮らした築100年を超えるレンガ造りアパートメントが取り壊されることになり、中古マンションの購入を検討しましたが、たどり着いたのは築100年越えの路地の奥の町家でした。庶民の京町家暮らし。

コロナ禍での海外移住⑬:猫のリンパ腫の治療方針

新型コロナの影響で帰国できない友人宅の猫たちのお世話を任されたのですが、その最中にアメショくんのリンパ腫が発覚しました。

猫たちだけのお留守番生活が始まって2か月が経過したころのことです。

 

 

 

精密検査の結果はリンパ腫で確定

急激な体重減少が確認されたため、病院で診察を受けたアメショくん。

細胞診の結果、リンパ腫であることが確定しました。

 

リンパ腫の治療方針

猫のリンパ腫は、ステロイド抗がん剤治療が一般的だそうです。

お世話になった病院では、ステロイドを併用しつつ、通院で週1回の抗がん剤投与を行う。

これを半年間。

かなりの長期治療です。

その上、抗がん剤治療を始めると一時的に体力が落ちる猫もいる。

すぐにでも治療を始めたいところですが、治療を始めるとすぐにアメショくんを韓国へ送ることは難しくなるでしょう。

 病院でメッセンジャーを使って、友人と獣医師に相談してもらい、できるだけ早くアメショくんたちを韓国へ移送することを優先することになりました。

治療は渡航後に始める。

それまでは、体力温存に努めます。

 

転院のための報告書の作成をお願いしました。

渡航後にスムーズに治療が開始できるよう、病状や検査結果などをまとめた報告書の作成をお願いしました。

転院先で改めて細胞診や血液検査をしなくて済むようにしたかった。

日本語で作成してもらった報告書を友人が翻訳します。

 

 

毎日の通院を継続

すでに開始していた、毎日の点滴と強制給餌のための通院を出国前日まで続けます。

リンパ腫が確定してから出国までは1週間

肝臓の値と貧血の回復に努めます。 

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カリウム不足の状態で頭をあげるのがしんどくなっているアメショくん 

 

猫の輸送ルートと輸送時間

このときは関空発の動物だけの輸送はストップしていたので、送るのならば成田経由。

輸送代行業者や航空会社の動物輸送の取り扱いの関係上、伊丹ー羽田(飛行機)、羽田ー成田(代行業者の車)、成田ー仁川(飛行機)のルートで、待ち時間なども含めると24時間以上かかる旅です。

その間は食事はとれません。

ドライフードはキャリーのエサ皿にセットできるのですが、自力での食事をしなくなっている猫に強制給餌などしてもらえません。

そのため、24時間以上の絶食に耐えられる体力が必要になります。

水は給水ボトルをセットすることが義務付けられているのですが、飲んでくれるかどうか…

  

韓国到着後のかかりつけ病院を見つける

日本出発前に体調が整っていても、移動に24時間以上かかるため、韓国到着時には悪化している可能性が高いです。

そこでアメショくんの飼い主である友人は、新居の近くの規模の大きな動物病院に相談に行きました。

到着後はすぐに病院でへ連れて行くので診て欲しい、強制給餌に自信がないのでできれば入院させてほしいとお願いしたのですが…

危篤状態で運ばれてくるならともかく、海外輸送に耐えられる体力があるのだったら、数日間は自宅療養をした方が良いと、到着翌日以降の来院を勧められたそうです。

常識的にはその判断になるのでしょうけれど、毎日の点滴と強制給餌でかろうじて体調をキープしている姿を見ている私には、それは危険な判断に思えました。

そこで、少なくとも到着当日に強制給餌ができる準備は整えておくことにし、あまりにも体調が悪そうであればすぐに病院へ連れていくことにしようと決めたのでした。

 

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