路地裏の生活者

路地の奥のリノベーション済み京町家で猫たちと共に暮らしています。長年暮らした築100年を超えるレンガ造りアパートメントが取り壊されることになり、中古マンションの購入を検討しましたが、たどり着いたのは築100年越えの路地の奥の町家でした。

築100年超えの京町家と洋館に住んでみた感想

路地の奥のリノベーション済み京町家に猫と共に暮らしています。

現在の住まいは築100年を超えているのですが、この家に引っ越してくる前に、わたくしが住んでいたのは、さらに古い物件でした。

 

路地の奥の京町家

現在の住まいは、明治43年(1910年)築で、建てられてから約110年が経過しています。

第1次世界大戦前だわ^^;

購入を検討した当初は、築年数不詳で、京町家専用の住宅ローンを利用するために、不動産屋さんに閉鎖謄本で正確な築年数を調べていただきました。 

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路地の奥の再建築不可物件のため、建て替えはできません。

我が家の周辺は、路地が多く、そのため同様に築100年越えの物件は多いと思われます。

新築が好まれる日本では、空き家率が高くなりそうな立地ですが、特別空き家が多いようには感じられません。

リノベ工事で整えて、住まわれている物件が多いです。

うちの路地内でも、私が住み始めた2017年以降で2軒は大規模工事が入りました。

一部改装なら、もっと多いです。

京都市以外でも、昔からの都市部では路地物件は多いのではないでしょうか?

私の感覚では、10年前はまだ、中古住宅のリノベーション活用は注目されていなかったと思うのですが、法的に建て替えが不可能な再建築不可物件の多いエリアでは意外と昔からリノベーションが普及していたのかもしれないですね。

さすがに築100年で未改装だと、劇的before‐Afterのビフォー状態なので不具合が多いと思います。
でも、適切な改装工事を行えば、快適に暮らせますわよ♪

効果が高いと思うのは、窓サッシの交換。

密閉性を高めれば、暑さ、寒さがしのぎやすくなります。

 

旧京都電気鉄道変電所

わたくしが現在の住まいに引っ越す前に長く暮らした賃貸アパートは、元々は変電所でした。

住まいが変電所って、結構なパワーワードですねw

明治28年(1895年)築の煉瓦造りで、私が住み始めた時点で築110年を超えていました。 

だから、現在の古ーい住まいでも、15年程度は築年数が若い物件に引っ越してきたことになります。

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私は現在の住まいに満足していますが、このレンガ造りアパートメントも本当に愛しておりました。

こちらの建物は、内部は都度リフォームされていましたが、大規模なリノベーション工事が行われたことはなかった模様。

元々、一般の住宅よりは丈夫な造りで柱は鉄骨も使われていましたし、レンガの外壁は分厚くて、窓は自動的に出窓になるという。

ただし、窓枠は木製サッシで密閉性が低く、室内はアルミサッシに置き換えられていました。

廊下などの共用部分の窓のみ、建設当時のままでした。

古いガラスが使われた木製サッシの見た目は素敵なんですけどね。

 

対照的だった住み心地

築100年越えの2種類の建物に住みましたが、私はどちらも気に入っています。

住み心地も悪くありません。

京町家の方はフルリノベーション済みですし、レンガ造りアパートメントはキッチン、ユニットバスなどの必要な設備は、入れ替え済みでした。

日本で新築が好まれるのは、災害が多いせいで建物が傷みやすいのが原因なのかなあ。

旧居も現在の住まいも、自然災害が少ないエリアだから残ったのかもしれません。

京町家と西洋的なレンガ建築の両方に住んだ経験から、住み心地は対照的だったと言えます。

 

高温多湿の日本において、レンガ造りは暑すぎる!

私の部屋が南西の角部屋だったためでもあるのですが、夏場は壁が熱を持って外気温が下がっても室温が下がらない。

このため夏場はエアコンをつけっぱなしでした。

寝るときにタイマーセットして、夜間に数時間だけOFFしてました。

猫がいるので、昼間は留守中もフル稼働。

幸い、南北西に窓がある非常に風通しの良い部屋だったので、7月から9月以外は問題ありませんでしたが、冬場でもほんのりあたたかい部屋でした。

 

一方、現在住んでいる町家は寒い家です。

周りを住宅に囲まれているため、1階はほとんど直射日光が入りません。

ただし、南東の角に坪庭があるため、昼間は自然光でほんのり明るいです。 

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今くらいの昼間は暑いけど、夜は涼しい気温だと、1階はエアコンなしで快適です。

そろそろ扇風機を出そうかなといったところ。

2階は暑いのですが、1階なら夏場も結構快適です。

そのかわり、冬は冷えます。

これが、旧居との大きな違い。

 

住まいのメンテナンス

私は古い建物が好きですが、不快な暮らしをしたいわけではありません。

住み心地アップのために、賃貸アパートで防音工事をしたこともあります。 

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最新の住宅は、標準で断熱/密閉性が確保されているのが強みでしょう。

これは、とっても羨ましい!

でも、古い物件でも必要に応じて改修を行って機能をアップすることは可能。

私が暮らした、古い賃貸物件でも、設備のアップグレードが行われていたため、電化製品などを利用して快適な状態をキープできました。

使い込まれたものが(住宅に限らず)好きなので、築100年越えの煉瓦造りアパートも路地の奥の京町家にも、ほぼひとめぼれだったんですよね~

現在の住まいは、全面的なリノベーション工事済みですが、敢えて「さらぴん!」なイメージにならないようにプロデュースされたのではないかな?

そこが私の琴線に触れたw

最新鋭のメンテナンス不要物件ではない以上、必要に応じてメンテナンスしながら住み続けたいと考えています。

 

 

  

本に掲載していただきました。

 

 

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