路地裏の生活者

路地の奥のリノベーション済み京町家で猫たちと共に暮らしています。長年暮らした築100年を超えるレンガ造りアパートメントが取り壊されることになり、中古マンションの購入を検討しましたが、たどり着いたのは築100年越えの路地の奥の町家でした。庶民の京町家暮らし。

おひとり様、3軒目の家を買うのか?

これは私の知人の50代女性のお話

私とは全く違う価値観での住まい選びにカルチャーショックを受けました。

 

 

20代で中古の建売住宅を購入

バブル崩壊後の地価が下がったタイミングで、京都市郊外の中古(築浅)の建売住宅を購入。

当時まだ20代だったそうです。

車がないと生活しにくいエリアですが、車の運転は好きだから問題なしと判断したとのこと。

当初、住宅ローンを利用するつもりだったそうですが、伯父さんが現金一括で、購入費用を立て替えてくれたんですって!

当時は現在ほど低金利ではなかったから、助かったとのことです。

利息なしで、伯父さんへ月々のローン?返済を続けて、15年ほどで返済完了!

その頃、家は築20年ほど。

まだまだ、生活するには問題ない年数だと思いますが、水回りのリフォームが必要になったことや、老後を考えて公共交通機関が利用できるエリアへの住み替えを考え始めたのだそう。

 

40代で新築建売住宅を購入

その当時、彼女は、とあるアウトドアスポーツにはまっていて、毎週末、そのスポーツができる施設に通っていました。

そしてその施設の近くで、売り出されていた新築の建売住宅が気に入ってしまったんですって。

その場所は、車がないと生活が不便なエリアなのですが(えっ?)彼女は購入することにしました。

そして、現在はこの2軒目の住宅ローンを返済しているところ。

 

50代半ばで3軒目購入はあるか?

ところが…

2軒目の家を購入してから数年後、怪我をしてハマっていたスポーツができなくなったんですよね。

治療の結果、日常生活には支障がないレベルに回復したのですが、最近再び悪化。

痛みが治まっているときは問題ないそうですが、痛みが激しいと握力が低下するので、このまま回復しないなら、車の運転は避けたいらしい。

特に、ここ数か月の間に高齢者の運転ミスで悲惨な事故が続くのを見て怖くなったとのこと。

現在は治療を受けつつ、車が無くても生活に支障の出ないエリアでマンションを購入することを視野に入れて、物件を探しているそうです。

 

女性ひとりでも家を3軒買うのは無理じゃないらしい

現在は私と同じような規模の会社で働いている女性が、3軒目の家を購入することを真剣に検討しているというのは、結構な驚きでしたわ。

ただし「俺たち花のバブル組」の年代の方で、景気のいい時代にボーナスをたくさんもらってたそうです。

ここらへんは、ロスジェネ世代の私とは経済状況は違いますね。

結果がどうなるのか気になるお話でした。

 

特別な事情なく分譲物件を住み替える発想はなかった

賃貸生活の利点として、住み替えやすいというのが挙げられると思います。

逆に言うと、家を買うと簡単には引っ越せない&引っ越すつもりがないんだと思っていました。

家を買った後で、転勤が決まったり、結婚しちゃったり、親と同居することになったりといった事情で、住み替えざるを得なくなるというのは理解できます。

しかし、彼女の場合は、2軒目の家へ住み替えるときに、生活に特別大きな変化があったわけではなさそう。

2軒目の家が、最初の予定通り便利な場所への住み替えを意味するなら分かるのですが、車が必要な生活であることは変わりません。

こんな生き方もあるんだと、いろいろとカルチャーショックを受けました! 

 

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