私の大きな決断
それは、築100年越えの家を購入したこと。
ではなく、それ以前に購入の申し込みをしていた中古マンションの購入契約を手付金放棄で解約したことです。
今思い返しても、にがーい経験ですわ…
- 当時の状況
- ペットと暮らす人の物件探し
- ペット可物件にはこだわらないという選択
- 信用できない不動産屋の言動
- 出会ってしまった理想の住まい
- マンション購入契約を手付金放棄で解約する決意をする
- そして・・・
当時の状況
当時、私は長年住んで愛着のあったアパートの取り壊し退去を迫られていました。
家賃も安く立地も良かったので、一生住むつもりだったのですよ。
それが、オーナーが変わったことで、急遽取り壊しが決定してしまいました。
ペットと暮らす人の物件探し
引っ越し先を探さなければならない状況になりましたが、猫を2匹飼っている私には、選択肢が多くありません。
そんな状況で、中古マンション購入を本気で考え始めました。
しかし、中古マンションもペット不可物件が多いのですね…
私は、分譲マンションは基本的に猫はOKだと思っていたので、途方にくれました。
ペット可物件にはこだわらないという選択
なかなか物件が見つからなかった私は、ペット可物件にはこだわらないという選択をしたのです。
分譲マンションで、部屋の外に出さずに猫を飼うことが、誰の迷惑になるというの?
ペット可の条件を外せば、複数の選択肢がありました。
その中から、立地重視で選んだ築20年1LDKの中古マンション。
私とネコーズが暮らすには十分な広さです。
記憶では40平米弱だったかと。
ここはペットに関してはグレーゾーンの物件でした。
価格も予算内だったので、購入の申し込みをしたのですが…
手続きの進め方に関して、不動産業者が信用できなくなってしまったorz
信用できない不動産屋の言動
購入申し込み時点での、値引き交渉を受けてもらえず、ローン審査の結果次第で検討するとのことでしたが、通常、申し込み後の値引き交渉は無理ですよね?
ちなみに、この物件は仲介業者の不動産屋の社長個人の所有物件でした。
最初に住宅ローンの仮審査の結果が出たネット銀行では希望の融資額が通らず。
その理由が、この物件単体にその価格に見合う価値がないとのこと。
私のスペックによっては、希望額の融資が下りるか審査するとの回答でした。
この結果を不動産屋に伝えたら、では他の銀行へ審査を申し込みましょう( ̄ー ̄)b
ああ、最初から値引きに応じる気がなかったんだなと思いました。
それなら、値引きには応じられないと答えればよかったのに…
そのあとで、ローン審査を受けた2つの銀行では、希望額が通ったので、極端に市場価格から外れていたわけではなさそうですが私の購入意欲は、くじかれました…
出会ってしまった理想の住まい
このモヤモヤしていた時期に、路地の奥のリノベーション済み京町家に出会ってしまいました。
築100年越え
耐震基準?そんなことは考えたこともございません。という物件。
しかも接道していないため、再建築不可。
このため、通常の住宅ローンは使えません。
内覧を申し込んだときに、不動産屋さんから言われた言葉が忘れられません!
「この物件は住宅ローンが使えないので、現金一括購入になりますがよろしいですか?」
よろしくありませんわよ!
ちなみに、中古マンションの仲介業者とは別の不動産屋さんです。
私には購入できないだろうけれど、興味があるなら案内はできますよ、ということで物件の見学に出かけました。
WEB上の写真では、素敵に見えるけれど、実際に見学したら幻滅するのかもしれない。
なんだかややこしそうな物件だから、周辺環境に問題があるのかも?
そんなことも考えましたが、実際に見学してみたら、ひと目で恋に落ちました(//∇//)
マンション購入契約を手付金放棄で解約する決意をする
私には購入できそうもない、しかし好みドンピシャの路地の奥の家に出会ってしまったことで、私は信用できない不動産業者とのマンション購入契約を解約する決意をしました。
あの路地の家が購入できなくても、どこかに存在するはずの理想的な住まいをじっくり探そう。
この決断をするまでは、暴れまわりたいほど迷いましたわ。
中古マンション購入契約の手付金は100万円
解約したら、このお金は返りません。
私にとっては大金です。
でも、この100万を惜しんで、契約を進めたら、この先30年近くこの契約に縛られることになる。
私の性格上、後悔して自分を、ののしってもがくことが、簡単に想像できます。
無理や…
これ以上、話を進めるのは無理!
100万円を失っても、この契約は解約しよう!
そして・・・
そして私は、マンション購入の契約を解除しました。
当時は何の先行きも決まっておらず、この先どうしたらいいのかもわからない状況でした。
長年暮らした愛着のあるアパートの取り壊し退去の日程はせまっている。
しかし、100万円を失って、なおかつ引っ越し先は決まっていない…
この状況で、私が一目ぼれした路地の家の購入に住宅ローンが使えることが決まったのです!
紆余曲折有りましたが、路地の家の仲介を請け負ってくれた、不動産屋の担当者さんには本当に感謝しています。
担当者が違ったら、おそらく購入できませんでした。
そして現在は、ひと目惚れした路地の家に猫たちと共に静かに暮らしています。
あの時、マンションの購入契約を破棄して本当に良かった!
失ったお金は大きかったけれど、現在の暮らしに満足しているからこそ、そう思えます。
私の人生最大級の決断でした。
我が家のシンボル的な赤いカーペットの階段とネコーズ
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