路地裏の生活者

路地の奥のリノベーション済み京町家で猫たちと共に暮らしています。長年暮らした築100年を超えるレンガ造りアパートメントが取り壊されることになり、中古マンションの購入を検討しましたが、たどり着いたのは築100年越えの路地の奥の町家でした。庶民の京町家暮らし。

【ドナー体験記】骨髄バンクドナーに登録する前に知っておくべきこと

路地の奥のリノベーション済み京町家に猫と共に暮らしています。

  

 

わたくし、骨髄バンクのドナー経験者です。

骨髄提供ではなく末梢血幹細胞提供をしました。

ここ数日、X(Twitter)で、骨髄バンクのドナーに関して事実誤認またはデマなのでは?という情報が流れてきているので、私の体験をシェアします。

ただし、私がドナーをやったのは約10年前なので、現在は多少異なることもあると思います。

 

 

デマだと思ったのは、ドナーに選ばれたら費用負担が発生するということ

自費負担は一切ありませんでしたけど?

入院中に一部の費用を負担したというツイートがあって、そこそこ拡散されていましたが、私と同じ経験者の方から、自費負担は無かったとコメントがついていました。

骨髄バンクのHPを確認しましたが、ドナーが費用負担する必要があるなんて情報は見つかりませんでした。

さすがに、そんなルール変更があったら記載するはずなので、デマか何らかの事務処理ミスだと思う。

気になる方は、登録前に確認してみてくださいね。

 

ドナー候補の辞退理由の1位が「仕事が休めない」は事実誤認だと思う

複数のドナー候補が見つかったのに、すべて断られた。

最も多い理由は「仕事が休めないから」だったという患者さん家族からのツイートもありました。

これも広く拡散されている。

でもね、私はドナー辞退の理由を骨髄バンクから患者さんやその主治医に説明しないと聞いたのです。

公式見解としては、現在もこの方針に変更はないようです。

ツイート主が嘘をついているとかではなくて、主治医が勝手な予想を伝えたんじゃないかと疑ってる。

仕事都合で断る人は確実にいると思いますけどね。

 

ドナーに選ばれるための健康診断の基準はとても厳しい

私が予想する複数のドナー候補がいても、提供者が確定しない理由の1位は「健康上の理由」です。

基準が、かなり厳しいです。

現在、骨髄バンクのドナー登録者は40~54歳が6割を占めています。

(55歳で卒業)

あの検診の基準をクリアできる40代、50代は6割いるだろうか?というのが私の実感。

私がドナーになったのは30代半ば。

 

400ml献血が出来ない人は、ほぼ確実に候補から外されます。

通常の健康診断で、何かが基準値外になる方も対象外の可能性が高い。

慢性的な持病で治療を受けている方も。

 

普段の健康診断で問題のない私でも、血糖値で引っかかって精密検査になりました。

結果としてクリアしましたが、ドナーの基準は通常より厳しい。

食後血糖値が130チョイだったのですが、通常は140までは基準値内判定です。

 

ドナー登録者を増やすことも大事だけど、実際にドナーになれる人が登録しないと意味がない

骨髄バンクは、ドナーの登録者数を増やすのを第1目標にしているように見えるのですが、登録者数を増やしてマッチする確率を上げても、実際にドナーになれない登録者が増えるのは残酷なことだと思う。

ドナーをやって後悔はありませんが、自分は骨髄移植を希望しないなと思いました。

患者さんにとっては、ものすごく負担の大きい治療法です。

私にそこまでの気合はない…

そこまで、苦しい思いをしても生きたいと思ってる人にとって、ドナー候補が見つかった!からの、結局確定しなかったなら絶望だと思う。

ドナー登録を検討している方は、ご自分の健康状態とよく相談してみることをお勧めします。

また、すでに登録されている方で、なんらかの慢性疾患を発症していたり、育児や介護、仕事の都合でまとまった休みを取れそうにない場合は、登録を解除することも検討してみてください。

 

提供者の負担もほぼ無さそうな、さい帯血バンクがもっと一般化されるといいなあと思う。

 

 

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