私は一生住むつもりだったアパートのオーナーが替わり、取り壊しによる退去を迫られたことがきっかけで、路地の奥の再建築不可物件を購入しました。
現在の住まいにとても満足しているので、結果オーライですが、取り壊し騒ぎが無かったら、きっと家を買うことはなかっただろうな。
賃貸アパートに住み続けるのがいいと考えていた理由を振り返りました。
- 持ち家に否定的だった理由
- 住んでいた賃貸アパートの条件が良かった
- 60歳を超えたら賃貸アパートが借りられないのは本当か?
- 建物が住めないほどに傷むとは考えなかったのか?
- レンガ造りアパートにほれ込んでいた
持ち家に否定的だった理由
私は瀬戸内のド田舎出身です。
出身地では、持ち家が基本で、集合住宅に住んでいる人は少数派。
限界集落になりそうな、超高齢化地域です。
団塊ジュニアの私が子供時代は、まだそれなりに活気があったのですが、現在は住人が死に絶えて空き家になっている家も多いのです。
それでもまだ、空き家を取り壊せる経済力のある人が相続すれば、ひどいことにはならないのですが、ただただ放置されている物件も多数。
こうなると、住宅は負の遺産でしかありません。
家電や大型家具でさえ、捨てるのにはお金もかかるし面倒な手続きも必要。
家を処分するなんて、想像するだけで疲れます…
まあ、この場合、家を処分するのは私の死後に家を相続した人で、私ではないのですが^^;
現在は京都市内に住んでいるので、ここで家を買うのは、出身地で家を買うのとは結果が違ってくるとは思いますけど、住宅は負の遺産という印象がぬぐえなかったのです。
住んでいた賃貸アパートの条件が良かった
私が京都市内で長年住んでいた賃貸アパートは、築100年越えの物件だったこともあり、立地が非常に良いにも関わらず、家賃が安かったのです。
水道代と共益費込みで月48,000円
年金生活になっても支払えそうじゃありませんこと?
分譲マンションの管理費よりは高いですが、マンション購入にかかる各種費用と月々のローン返済額の差額を貯金しておけば、まかなえるかと考えていました。
24平米の2K と広くはなかったのですが、間取りが使いやすかったため、狭さは感じませんでしたし。
非常に古い物件ですが、内部は必要に応じてリフォームされていたため、設備に対する不満もなかったのです。
60歳を超えたら賃貸アパートが借りられないのは本当か?
現状では、高齢者が賃貸物件を借りようとしたときに避けられるのは本当です。
でも、少子高齢化&人口減少が進む日本では、今後は住宅供給過多になるはず。
あと10年もすれば、高齢者お断り物件は減っていくと考えています。
当時住んでいたアパートは、1階2階は後期高齢者が多数派でした。
そのため、私も高齢になったからという理由で、追い出されることはないだろうと考えていたんですよね。
まさか、オーナーが変わって取り壊しになるとは!
建物が住めないほどに傷むとは考えなかったのか?
これは、考えてみなかったんですよ。
無謀すぎるかしら?
傷んでる部分はやはりあったのですが、それは後付けされた、避難用はしごとかベランダで、建物自体は後100年くらい持つんじゃないの?
専門家に調査してもらったわけではないので、わかりませんけどね。
レンガ造りアパートにほれ込んでいた
色々理由を挙げましたが、結局はあの建物にほれ込んでいたから、引っ越したくなかったんですw
好きだから、ちょっとした欠点には目をつぶれました。
欠点はありましたよ。
- 設備が古い。
- 暑い。
- 虫とか小動物の気配を感じる。など
でも、それを上回る素敵ポイントがあったのです。
窓が多い間取り
小上がりの居間スペースがあって、狭いけれど使いやすい。
近隣に商店街も病院もある。
地下鉄も徒歩圏内で、バスの本数も多く京都駅や街(御池・四条・烏丸・河原町に囲まれたエリア)に出やすいエリア。
そして、似たような住まいに対する嗜好を持った人が住んでいたので、ご近所関係が良かったなどなど。
私の場合は、賃貸物件だから好きというよりは、一生住みたいと思える物件が、賃貸アパートだったから、家を買うより賃貸が良いと考えたというのが正直なところですw
取り壊し退去を求められたことで、結局家を購入することになったのですが、現在の住まいも気に入っているので、これには後悔はありません。
取り壊し騒動で、賃貸物件に住み続けるということは、想像以上に大変なことなのだと実感させられたわけですが、今でも条件が折り合うなら、一生賃貸物件で暮らすのは有りだと思ってます。
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ガールちゃんがなんだか不機嫌そう…